APEXなどのFPSゲームで使用するために、ゼンハイザー IE 100 PROを購入したので早速レビューしました。
IE 100 PROの音質はもちろん、FPSゲームで使用したときの足音や定位感はどうなのかという内容も合わせてまとめています。
結論から言うと、MixAmpなどのアンプを持っていない方にもかなりおすすめなイヤホンモニターです。
- 音質に関して
- 足音・定位感について
- コントローラー直挿しの音質
- 付け心地や遮音性等
- 音楽用としての聴き心地
上のような内容で紹介します。
注意点などもあるのでそちらも目を通してみてください。
【ゼンハイザー IE 100 PRO レビュー】APEXで足音・定位感などチェックしました
ゼンハイザー IE 100 PROの注意点
先に重要な注意点を紹介しておきます。
マイクは付いていない
「ゼンハイザー IE 100 PRO」はマイクが付いていません。
APEXなどでIE 100 PROチャットありでプレイするためには、別でマイクを用意する必要があるので間違わないようにしましょう。
イヤーピースで音質と遮音性が変わる
「ゼンハイザー IE 100 PRO」本体にイヤーピースが複数付属しています。
これらを付け替えるとかなり音質や遮音性が変わるので、目的によって付け替えると良いかもしれません。
大きく分けると下の2つのようになりました。
- 一番小さい赤とウレタンタイプのイヤーパッドは、遮音性が薄れ低音が減ります。
とくにウレタンタイプは一番遮音性がなく低音が減る印象でした。 - 逆に購入時本体についていたものと大きい青のイヤーパッドは、低音が程よくあるタイプになります。
この2つは大きく差はなかったように感じました。
音楽を聴く用途としては、遮音性が高い購入時に装着されていたイヤーピース、もしくは大きい青のイヤーピースが気持ちよく聴けると思います。
APEXのように足音をしっかり聴きたいFPS・TPSタイプのゲームをプレイする用途としては、ウレタンもしくは小さい赤のイヤーピースが合う印象です。
とはいえAPEXは低音域にも足音が含まれているので、実際に自分で聴いて判断するのが一番良いと思います。
音質・定位感に関して
音質はクリアなタイプのイヤホンで、音の幅が広くて奥行きがあるように感じます。
ゼロ距離で耳の穴に音が届いているはずなのに奥行きが感じられるのは不思議ですね。
音の定位や分離も良く、鳴っている音の場所が「ここっぽい」ではなく「ここだ」とはっきり認識できる印象なので、安物のイヤホンしか使っていなかった方からすると「聴こえていなかった音が聞こえる」ような感覚になると思います。
Amazonなどで「高音が刺さりすぎる」というコメントを見かけましたが、中音域に寄っている特性でもあるので基本的にそのようには感じませんでした。
ただ、PC版のAPEXで敵を射撃した時に少しだけ高音が強い印象もあったので、そういった部分で高音が強いと感じた方もいるかも知れません。
APEXでの音質
FPSゲームは中音域や高音域に足音の周波数が置かれている場合が多く、APEXもそのタイプです。
IE 100 PROの特性的にもかなりAPEXにマッチするようで、足音の聴きやすさも抜群でした。
ちなみにPS4のコントローラー直挿しでもMixAmpで調整したものでも試しています。
MixAmpでのイコライザー調整をすれば足音はさらにしっかり聴き取れますが、コントローラー直挿しでの足音と定位感も優秀なイヤホンモニターでした。
個人的にとくに良いと感じたのは定位感。
安物のイヤホンでは分かりづらい繊細な情報が聴き取れます。
「●」=音の方向(銃声など)
ざっくりとしたイメージ画像を用意してみました。
左側がJBL Quantum50などの定位感で、右側が「IE 100 PRO」の定位感というイメージ。
EarPodsはJBL Quantum50よりもっと荒い感覚でしょうかね。
あくまで参考画像として用意しましたが、「IE 100 PRO」は画像よりもう少し音の位置情報(●)が細かいかもしれません。
それくらい良い感じです。
これに合わせて●と真ん中に立っている自分との距離感も感じ取れます。
遮音性の高さもあり、音量を大きくしすぎる必要もないため耳が疲れにいので長くゲームをプレイできる点も良いポイント。
MixAmpやGameDacといったイコライジングできるアンプを所持していますが、足音と定位感に関しては正直アンプも必要ないレベルだと感じました。
音楽用としての音質
これまで安いイヤホンしか使っていないような方からすると、かなり驚くことができるイヤホンモニターです。
IE 100 PROはモニターイヤホンということもあり、フラットでクリアな音質で変に色付された様な音ではありません。
本来の「良い音」を聴くことができると思います。
私は普段楽器を触ったりDTMなども少々やっていますが、音楽を聴いてみた一番の感想は「耳コピしやすい」でした。
それぞれの音が分離していて混ざり合っていないので、楽器一つ一つの聴き取りがしやすいのがかなり好印象でした。
ノイズキャンセリング機能は備わっていませんが、遮音性もしっかりしているため周りの雑音が入りにくいというのもこのイヤホンモニターのポイントの一つだと思っており、騒がしい環境でも音量を上げてごまかす必要も無いと思います。
一般的に音楽を鑑賞するために購入するには少し高く感じる方もるかもしれませんが、それでもコスパ良いです。
装着感・付け心地
イヤホン本体が軽く装着感はめちゃくちゃいいです。
長時間つけていてもとくに疲れなど感じませんでした。
本体と接続部分はワイヤーによって自由に形を変えられるため、耳の大きさに関わらずしっかりフィットします。
耳が痛くなるといったこともないのでどんな方にも合うのではないでしょうか。
激しめの動きや頭を振っても耳から外れることがないため、そういった面でのストレスがないのもいいですね。
イヤーピースも複数サイズが付属しているので自分に合うものを選べられます。
ただ先にも書きましたが、イヤーピースによっては遮音性や音質が変わるので注意が必要です。
IE 100 PROのおすすめポイントまとめ
最後に「ゼンハイザー IE 100 PRO」のおすすめポイントと、改めて注意点などをまとめました。
一番のポイントは定位感と分離感の良さだと思います。
それに加えて低音域〜中音域寄りの特性から、足音の聴きやすさも相まってAPEXにはバッチリなイヤホンの一つです。
APEXでの足音や定位感を中心に書いてきましたが、その他のFPSゲームでも良い定位感でしっかり聴きたい音が聴けるイヤホンモニターになると思います。
長時間つけていても疲れないというのもゲーマにとってはポイントが高いと思いますし、耳のサイズに関わらずフィットするというのも選びやすい部分ですね。
音楽を聴く際も分離感が良いため、楽器や歌の良さや粗さをしっかり聞き分けることもできます。
自分が購入前に懸念していた「高音が刺さりすぎる」ということもなく邪魔もしていない音質なので、音楽を聴くというリスニング目的としてもおすすめです。
気になった点としては、耳へ装着する際に少しだけ手間がかかるというところ。
すぐ慣れるので問題はありません、初めて使用した時は向きや付け方に少し戸惑いがありました。
もう一つ、ゲーマの方や普段遣いされる方が注意しなければならないのは「マイクが付いていない」というところです。
イヤホンモニターなので当然ではありますが、別途マイクが必要なのでボイスチャットでのやり取りやスマホでの電話も考慮したい方は注意しておきましょう。