ギガビット&USB3.0対応の有線アダプター「TP-Link UE306」のレビューをまとめました。
PCでの接続はもちろんNintendo Switchなどにも対応しており、USB3.0の接続で高品質な回線でゲームを楽しむことができます。
使用用途としては、無線で使用しているPCやNintendo Switchを有線化するもので、よりネット回線の速度と安定性を求める方に使用されているアダプターです。
スプラトゥーン3の発売をきっかけに有線化を考えている方が増え、その機会にTP-Linkの「UE306」は多くの方に選ばれています。
この「UE306」はTP-Link様より提供していただいているものではありますが、使用感・性能などしっかり検証した上で率直にな感想をまとめているので参考になれば幸いです。
UE306の製品情報
「UE306」USB3.0 ギガビット有線LANアダプター
Amazon参考価格:1,480円
【TP-Link公式サイト / Twitter】
出力インターフェイス | 10/100/1000Mbps RJ45 有線LANポート×1 |
入力インターフェイス | USB 3.0ポート×1 |
チップセット | AX88179 |
対応システム | Nintendo Switch Windows 11/10/8.1/8/7 Linux OS |
寸法 | 71 x 26 x 16.2mm |
パッケージ内容 | USB3.0 ギガビット有線LANアダプター かんたん設定ガイド |
詳しい仕様については公式サイトの製品ページで確認できます。
「UE306」の特徴
画像のように見た目はシンプルで、折り畳んで収納できる仕様になっている有線アダプターです。
USB3.0に対応したアダプターなので、理論上では「USB2.0」に比べて約10倍の速さでデータを転送することができます。
あくまで理論値なので、実際は約3倍程度の違いがあるといわれているようです。
プラグ&プレイという機能があり、「UE306」を差し込むだけでドライバーなどのインストールを必要とせず利用できる点も大きな特徴です。
(Windows7/8やMacではドライバーのインストールが必要)
Nintendo Switchでの使用と回線比較
スプラトゥーン3で起きている通信エラーはオンラインサーバー側のネットワーク障害が原因なので、有線にすれば改善するという問題ではありませんので注意してみてください。→詳細
Nintendo Switchのドックへ「UE306」を接続した状態が上のような感じです。
ドックにはHDMIと「UE306」を接続し、モニターで表示させて検証しています。
有線での接続でもしっかり回線がつながっていましたし、「UE306」をSwitch本体へ接続するだけなので簡単に有線化することができました。
Wi-Fiでの回線速度
SwitchをWi-Fiで接続した際の回線速度は上のようになりました。
PCではWi-Fi接続でも下りが200Mbps程度安定して出ている環境なのですが、Switchでは下りが50Mbps前後程度でした。
ドックから外した本体をルーターの目の前に持っていって計測してもこのくらいの数値だったので、Switchが32GBしか本体メモリがないことが理由でストレージへの書き込み速度が遅いことが原因になっているのかもしれません。
※他の使用者の方をの環境を参考にしてみても最大100Mbps付近だったので、Switch自体そういった仕様なのかも?
とはいえ、Switchでオンラインゲームをするのに必要な回線速度の目安は30Mbps程度あれば十分ともいわれているので、私の環境ではWi-Fiでも全く問題はない数値です。
Ping値も気になるところですが、今回計測はできておりません。
ただ50Mbps以上出ていることもあり、目安である30msには収まっているのではないでしょうか。
UE306(有線)での回線速度
Switchの有線接続では75Mbps辺りとWi-Fi接続で計測した時より平均的に速い数値でした。
ただ、こちらもPCでは700Mbps以上が平均的な数値なので、それと比べるとかなり低い数値にはなっています。
ゲームをプレイしてみても特に違和感や途切れるような場面もなかったので、おそらく問題はないようです。
ネット環境はWi-Fiより有線の方が安定性面でも安心できるので、フォートナイトやスプラトゥーンなどをプレイされる方は特に有線でゲームプレイするのがおすすめとなっています。
注意点
オンラインサーバー側に問題がある場合はWi-Fiでも有線でも通信エラーが起きてしまう場合があります。
PCへ「UE306」をつなげて有線で計測した結果
WindowsPCでも接続するだけで有線化することができるということで、LANポートがついていないPCに接続して計測してみました。
※Macなど一部のPCではドライバーのインストールが必要。
画像のようにしっかり有線接続の恩恵が出ており、下りで700Mbps辺りが平均的に出ていました。
レイテンシも15msと悪くないと思います。
4K動画のストリーミング再生をしばらくしてみても途切れることがなかったので、安定性も抜群です。
WindowsPCであればSwitch同様にドライバーのインストールなくUSBでの接続だけでつながるため、LANポートがついていないPCをお持ちの方も簡単に始められます。
ちなみに「UE306」で接続した際、別のネット回線速度が計測できるサイトで測ってみると1Gbpsを超える数値が出ました。笑
LANポートがあるPCへ「UE306」でつなげた場合
参考までにですが、もともとLANポートが備わっているPCでも試してみました。
直接LANケーブルで接続 | UE306で接続 |
直接LANケーブルを接続した場合と「UE306」を使用してUSBで接続した場合とで比較すると、下りの回線にかなり大きく差が出る結果となりました。
「UE306」だと下りの回線速度が著しく違うため、より速い有線での回線速度を求めるような目的で使用するのは少し的外れですね。
もともと備わっている有線ポートがあまりにも遅い回線の場合など、明らかに低速なPCの場合は試す価値はあるかもしれませんが、この点に関してはあくまで参考程度に考えていただけたらと思います。
おすすめな点について
おすすめな点は、とにかく簡単に有線化できる点だと思います。
もちろん高速で安定しているという点も重要ですが、「UE306」はしっかりそこをパスしている製品だったので個人的にもおすすめしやすい製品でした。
その他にも良い点があるので一覧でまとめています。
- 低コストな割にパフォーマンスがよい
- USB3.0とギガビットに対応している
- ドライバーのダウンロードやインストールが必要ない
(一部必要あり) - Switchへの対応がされている
- コンパクトに折り畳めるので持ち運びもしやすい
- 使用者も多くAmazonなどのレビューも参考にしやすい
コストもかなり抑えられているので、手に取りやすいところも魅力です。
TP-Link製品は比較的安い価格設定のものが多いですが、「UE306」もその一つだと思います。
気になった点について
個人的な気になった点について書いておきます。
- 平たいケーブルでコンパクトに収納できる点は良いですが、少しケーブルに取り回しにくさを感じた
- MacOSではドライバーのインストールが必要
正直あまり気になった点はなく、絞り出してあげた2点になります。
接続面でも途切れるような不具合もないですし、個人的に価格を考えても満足いく製品でした。
まとめ:TP-Link UE306 レビュー
以上がTP-Link様よりリリースされている「UE306」という有線LANアダプターのレビューです。
値段の割にしっかり高性能だったので、レビューする側としても書きやすい製品でした。
とくにSwitchをプレイされている方で、Wi-Fiの回線に悩んでいる方にとっては悩みを解決してくれるアイテムになるのではないでしょうか。
値段も1,480円ほどと他製品と比べても手が出しやすい価格なので、ぜひ選択肢の一つにしてみてください。
今回は変換ハブを持っていなかったためMacでの検証ができなかったのが残念でしたが、機会があればそちらに関しても検証出来たらと考えています。