今回はAstro Gamingの「A40TR-MAP-002r」のレビューです。
MixAmp Pro TR とのセットで購入しましたが、この記事ではヘッドセット単体の音質(足音、定位感)について中心にまとめているので参考になればと思います!
ざっくりですがレビュー内容は下記のとおりです。
- 音質
- 足音・定位感
- マイク音質
- つけ心地
- 気になった点
2021年に新登場したモデルです。
【ASTRO A40TR】ヘッドセット単体レビュー(マイク/音質)
簡単なスペック等は下記のとおりです。
型番 | A40TR-MAP-002r |
ドライバー | 40mmダイナミック サウンドドライバー |
周波数特性: | 20Hz ~ 20kHz |
インピーダンス | 48Ω |
接続 | 有線 3.5mmジャック |
マイク | 単一指向性 |
互換性 | PlayStation 5 PlayStation 4 パソコン Mac |
収容物 | A40 TRヘッドセット A40 TRマイク ASTROスピーカータグ A40インラインミュートケーブル(2.0m) PCスプリッタ(1.5m) 製品マニュアル 保証書 保証規定 |
密閉型ではなく開放型のヘッドセットになっています!
音質について
イヤーパッドが布製の開放型なのでヌケがある音質なのかなと思っていましたが、実際は低音がやや強めに感じる音質のヘッドセットでした。
厳密に言えば低音域と高音域がやや強く中高音域が抑えられているいう感じ。
中音域が抑えられているので聴く人によっては籠もっているような印象を感じる方もいるかも知れません。
自分は他にもEPOS H3やLogicool G PRO Xなどのヘッドセットも使用していますが、それらと比べるとクリアな音質ではないです。
逆に迫力はこのA40のほうがありますね。
籠もっているような印象と書きましたが、不快に感じるわけではなくゲームによっては聴きやすさに差が出る部分だと感じました。
あとは音楽を聞く用途としてもかなり良い音質なのではないかと感じています。
足音や定位感について
足音
CoD(WARZONE)やAPEXなどのバトロワゲームで試してみましたが、基本的に足音は普通に聴こえます。
低音域に足音が乗っているタイプのゲームはとくに聴きやすく、CoD(WARZONE)などはより合うのではないでしょうか。
というのも音質のタイプ的に、自分が足音を聞きやすくするためにWARZONEで設定していたイコライザ設定の音質に近かったです。
APEXでは低音以上に中高音域を強調するほうが聴き取りやすいので、MixAmpを使用せずAPEXをプレイするのであればA40よりH3やG PRO Xを選びます。
定位感
定位感も必要十分に感じることが可能でした。
ですが、やや全体的に音が近い印象です。
例えばですが、銃声がした位置が思ったより遠めだったりする感じ。
これは悪い意味ではなく思ったより遠いという印象なので、慣れてくると問題ない部分です。
一緒にプレイしているプレイヤーの声も聴き取りやすく感じるので、そこはプラスな部分ではないかなと感じています。
マイク/音質
A40のマイクは単一指向性で周囲の音を拾いにくくなっています。
そして大きな特徴はマイクの左右の位置を変更できるところ。
本来ヘッドセットの左側にマイクがあるものが一般的ですが、このA40は右側にもマイクの差込口があるのでどちらでも装着することができます。
左利きの知り合いが「左側にマイクが付いているのは結構煩わしい」と言っていたので、この機能は意外とありがたい機能なのかもしれないですね。
マイク音質ですが、ASTROのマイク性能はやっぱりいいですね。
ヘッドセットクオリティなのは前提になってしまいますが、しっかり音を拾ってくれてノイズもかなり少ないクリアな音質だと思います。
知り合いとボイスチャットのやり取りを行い、自身でも録音して確認してみましたが全然問題なかったです。
さらに言うとModKitを使うともっとマイク音質が良くなるそうなので、気になる方はそちらも検討してみると良いのではないでしょうか。
マイク音質に関してはMixAmpを介することで微調整も可能になるので、やはりA40を購入するのであればMixAmpセットで買うのがおすすめになりますね!
つけ心地など
一言でいうとつけ心地はかなり良い!
上のようにクッション性あるフカフカの布タイプのおかげかこれまで使用していたヘッドセットの中でもかなりいい部類です。
ただ、重さが369gと重い部類のヘッドセットなので、人によっては長時間プレイはつらいという方もいらっしゃるかもしれません。
自分はA40で6時間ほどプレイしてみましたが、何故かしんどいという感覚はあまり感じませんでした。
ただA40を外した時に開放感はあったので負担はありますね。
サイズ感ですが、自分は頭が小さめなものの、下を向いてもずれ落ちるという感じではなくしっかり装着できていました。
かといって側圧が強いというわけでもなかったです。
H3などかなり軽いタイプのヘッドセットと比べると重さがある故に総合的には劣るかもしれませんが、重量の割に疲れにくいヘッドセットだと思っています!
※H3は275gです。
気になった点
ここまではA40の良さをたくさん書いてきましたが、もちろんいくつか気になった点もあるので書いておきます。
音量調節ができない/音量が小さい
A40に付属しているケーブルでできる操作がマイクのON/OFF(ミュート機能)のみとなっているので、ヘッドセットの音量調節が手元でできません。
おそらくMixAmpを使用することを前提としている製品であるためだと思われますが、MixAmpを使用せずプレイする方にとっては少し残念な部分ではあります。
ボリュームコントロールくらいはほしいところですね。
単体としての性能が悪いというわけではありませんが、よく言われている通りMixAmpと合わせて使うことで真価を発揮するヘッドセットだということがわかります。
音量が小さいと感じる人もいるようで、スマホやPCで接続する場合などはかなり音量を上げる必要があったり、PS4/PS5などゲームでの音量は個人的に十分でしたが、人によってはもっと大きい音を出したいという人もいるかも知れませんので考慮してみてください。
やっぱり重い
普段軽いヘッドセットを使っていることもあり、A40を使用すると少し重さを感じることがあります。
ただつけ心地もよくそこまで疲れるということはないですが、取り外したときにやけにすっきり感を感じるのでそれなりに負担があるのは間違いなさそうです。
色々レビューなどを見てみましたが、この「疲れる・疲れない」という部分は両方の意見が多く見られたので、実際に使用して感じてみないと合う合わないがある部分だと思いますね。
若干音漏れがする
開放型なので仕方ありませんが、音漏れがするので周りに人がいる場合はうるさいと怒られてしまうかもしれませんのでご注意を。
逆に回りの環境音や自分の声が密閉型より聞こえやすいため、喋りやすかったり周りの気づきたい音が聞こえやすいという利点もあります。
単体で買うなら他のヘッドセットでも良いかも
A40はとくに悪い製品であるわけではないですが、同じ価格帯であれば機能面も充実した他のヘッドセットを選んでも良いということが言えると思います。
ただ、MixAmpとの相性が優れていたり、ModKitを使用することで全く違うヘッドセットに化けるという二面性を持った製品なので、単体で購入しないのであればとてもおすすめできるヘッドセットであることは間違いないです。
【ASTRO A40TR】ヘッドセット単体レビュー(まとめ)
以上が「ASTRO A40TR-MAP-002r」のレビューになります。
A40のレビューではMixAmpと合わせて使用したものを書いている方が多いので、この記事では単体でのレビューとしてまとめさせていただきました。
結論を言うと、結局「MixAmpと一緒に使うべき」となってしまいます。
それくらいMixAmpの性能がいいので仕方ないですが、これを参考に購入の検討材料になれば幸いです。
A40の製品自体は悪くありませんのでお間違いなく。
音質は結構迫力があるタイプで、低音が強めでしっかりとした音質です。
マイクも高性能ですし、つけ心地もトップクラスに良いので気に入っています。
買いかどうかで言うと、MixAmpと一緒に買うのは全然おすすめです。
実際このセットで使用している方はめちゃくちゃ多く、APEXやWARZONEなどのバトロワゲームをプレイされている方にも良く見かけます。
その他のヘッドセットもレビューしていますので、ぜひ色々読んでみて検討してみてください。
・【EPOS H3】レビュー
・【G PRO X ヘッドセット】レビュー
・【JBL Quantum 800】 ワイヤレスヘッドセットレビュー